008 誰も見たことのないミニマルウォレット

 最近、巷では小さい財布(ウォレット)が流行っていると言われている。しかし、実態はまだまだ普及したとは言い難い。意識して観察すると、列を作っているスーパーやコンビニエンスストアのレジで、ミニマルウォレットにお目にかかることはほとんどない。

 それでもキャッシュレス化の流れは確実で、年齢や性別を問わず大きな財布からカードを取り出して決済をする人が目に付くようになってきた。今まで紙幣を出していた手間がカードに置き換わったのだから何のことない。相変わらずレシートも存在するし、ポイントカードなんてものも別にある。カードだって複数所有していないと使えない場所も多い。美味しいものを出す店に限って、現金のみだったりもする。これでは沢山収納できる財布が手放せないわけだ。

 買い物の現場は遅れているが、通勤通学の現場は大きく先行している。都市部では交通系電子マネー無しではまるで成り立たない。改札が滞ってしまう。日本人は利便性よりも、他人に迷惑をかけないと言うマナーの方が優先する。そう考えると財布の置き換えと言うより、多機能なパスケースと言う方がキャッシュレス化にすんなり移行できるのではと思ってしまう。

 そこでパスケースサイズのミニマルウォレットを試作してみた。使ってみると、すこぶる心地いい。新しい発見も沢山ある。コンビニも自販機も駅周辺の店舗も交通系電子マネーを使えるところが増えている。小銭の出し入れでもたつくこともない。正に自動改札を通り抜ける感覚そのものだ。

 ありあまるコインで膨らんだ財布なんて必要ないことに気付かされる。使っていないカードや身分証がどれほど多いことか。あらためて整理しようと言う気にもなる。そう言えば紙幣を使うような買い物はネットに頼ることが増えたような。

 それでも現金を全く持たないと言うのは不安が残る。ふと食べたくなるお気に入りのラーメン店の券売機は未だにアナログだ。ミニマルウォレットに大切なものは折り目を付けずに紙幣が入るパスケースサイズ。ガードを出さずにチャージできるコンパクトさと、読み取り機にスッと入る数枚の紙幣が大切だと気付く。

 ついでに小ささを活かして、フタを開くことなくワンアクションで使えるカギ収納部をプラスしてみた。これ一つで出かけられる財布。パンツの後ろポケットが膨らんでラインを崩すこともない。

 サイズが決まると使いやすくするためのアイデアが次々と浮かんでくる。フタを上げるだけでカードがポップアップする機構。紙幣に折り目を付けずに丸めて収納する斬新なレイアウト。コインをこぼし難くするフラップ。誰も見たことのないミニマルウォレットの完成だ。

 この財布を使い始めて一番感じたことは、手の平にすっぽり収まる本革の心地よさだ。パンツの前ポケットに忍ばせて握りしめる。なんか癒やされる。道具としての本質は案外こんな所にあるんじゃないかと思う。

 このミニマルウォレットの製品化に向けてマクアケ様にてクラウドファンディングを実施します。興味が湧いた方は是非一度そちらのページも覗いてみてください。


ホームページアドレス:

https://hiiropj.amebaownd.com/pages/3072442/page_201907151339

マクアケ様ページアドレス(公開 2020年1月11日AM10:00~):

https://www.makuake.com/project/hiiropj2

※公開中です。ぜひのぞいてみてください!

※2020年1月11日AM10:00より公開予定です。

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