『本当の一枚革』と『表(おもて)面だけの一枚革』の違い!
本革は材料自体が非常に高価な上、天然由来のキズ等を避けて切り出しすると端切れとして沢山のロスが出てしまいます。一般的なメーカーはロスが増えるとコストアップになる為、できるだけ小さなパーツを縫い合わせてバッグを作ります。縫う工程が増えてもトータルでコストが下がるからです。表にポケットを付けて誤魔化したりもします。
一枚の革で作ったものはとても贅沢で高価な品とされてます。大きくなればなるほど難易度が上がり、市場に流通する製品は少なくなります。革業界では表面を一枚の革で作った製品を『一枚革』と呼ぶことがあります。前後2パーツを底パーツと縫い合わした合計3パーツでも『一枚革』と表現することがあります。それでも革製品としては高級品として扱われています。
「新・紙袋風自立するレザーバッグ厚切A4」は正真正銘の一枚の革でできてます。滅多に手に入らない超貴重品として自慢できます。構造のシンプルさと耐久性を追求した、削ぐデザインの最終形態と言っても過言ではないと思ってます。
『使い捨てない』ライフスタイルをうたっているのに、廃棄する端切れが大量に出るんじゃないの?と業界の関係者から問われることがありますが、ほとんど廃棄せずに作品として使ってます。廃棄削減対策の一つがセットの『カードケース』です。廃棄を最少化するその他もろもろのアイデアは秘密です。
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