019 キャメルのヌメ革の魅力
キャメルのヌメ革の魅力は懐かしさを感じる風合だと思う。古民家の黒光りする木材に負けていない。時を経て飴色に変わったモノを見つけるとため息がこぼれる。柔らかくふっくらとしたコッペパンのようだ。
今回の作品は薄めの革を使った。(薄いといっても実際は約1.2mm厚と市販の財布と比べるとかなり厚めなのだが)本体は一枚革で作り縫い目は折り返して内側に隠している。
この作品は表の顔と裏の顔が違う。フタは斬りっぱなしであえてコバ(側面)を見せてシャープさを残した。裏地も貼り合わせもない一枚革の素材感を味わって欲しかった。
裏面は対照的にヌメ革の柔らかさを出した。底面から続くふっくらした丸さが、手に取った時にしっとりと馴染む。表も裏も本革の魅力いっぱいの作品になったと思う。
※写真はイメージです。
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