同業者の方々へ
プロジェクトを31回も続けていると、同業者から様々な相談を受けることがあります。
「赤字覚悟でクラウドファンディングを実施したけれど、まったく売れない」
「他のプロジェクトより品が良いのに売れない」
こういった方々に対して、いくつかのポイントをお話ししています。
1. 貴社の商品はオリジナルですか?
2. 商品の設計(デザイン)や背景を語れますか?
3. そのプロジェクトは本当に失敗ですか?
こんな感じです。
市場で売れている商品やシステムを模倣すれば、マーケティングや開発にかかる手間やコストを省けますし、メーカー直販で流通を短絡化すれば「安い」というセールスポイントが作れます。一見成功しそうですが、この考え方は昭和のものです。
「貴方が持っているそれ、模倣品ですよ」と言われたユーザーはどう思うでしょうか。スマホで写真を撮るだけで類似品が探せる時代、少し似ているだけでSNSで簡単に炎上してしまう例が最近は本当に増えました。
「この取っ手の長さや太さはどうやって決めましたか?」
会社の歴史は語れても、商品の詳細について説明を求めるとしどろもどろになる方が多いです。この場合、参考にした商品がどこかにあることがほとんどです。
これでは商品の魅力を伝えるのは難しいですし、共感を得ることもできません。一次的に売れたとしても、ビジネスモデルとしては簡単に破綻し、成長は望めません。自分で苦労して調べ、考えて試作し、使ってみる経験は思いのほか大切です。
最後に、売れた売れないは結果論です。ユーザーの満足度は別のところにあります。少数でも気に入って使い続けてくれる人がいるなら、次のアイデアが生まれ、成長につなげていくことができると思います。
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